スタッフブログと暮らしのコラム
2007.03.18
住まいに発生するカビの種類は約300種。無害のものもありますが、なかには、家屋を汚染し、人の健康を損ねるものも。もっとも代表的なのは、浴室のタイルなどに増殖する黒カビ。胞子が空気中に飛散し浮遊しやすく、アレルゲンとしてアレルギー性疾患の原因になりやすいカビです。
家の壁などにスス状に生えるススカビは、プラスチックや塗料を汚染するカビ。そのほかコウジカビの一種には、発ガン性を持つ恐ろしいものもあるので、注意が必要です。
高温多湿でもっともカビの発生しやすいバスルーム。入浴後はきっちりフタをする、窓を開けて換気扇をしばらく回す、飛び散った石けんの泡は洗い流し、水滴は乾いたぞうきんで拭き取るなど、こまめにお手入れしてください。カビの生えやすい場所(タイルの目地や凸凹のあるところ)は、防カビ剤をスプレーしたり、消毒用アルコールを塗っておくと効果的です。
押入れの湿気取りには、古新聞も役に立ちます。数枚重ねて丸め、押入れの中に入れるだけ。丸め方によって、奥行きの深い押入れにも十分届き、場所もとりません。また、丸めた新聞紙を何本かハンガーに吊し、洋服ダンスに掛けておけば、タンスの除湿にも使えます。
薄めた消毒用エタノールか漂白剤をぞうきんに染み込ませ、カビの胞子が拡散しないように静かに拭いてください。そのあと丁寧に水拭きして残留薬を取り除き、外気を入れて畳を乾燥させます。拭く際にはぞうきんを固めにしぼり、扇風機を使って十分に乾かすのがポイント。なお、カラ拭きはかえって胞子を拡散させるので、逆効果です。
1.こまめに窓を開けて、換気をする癖をつける。部屋に除湿機を置くのが好ましい。
2.頻繁に掃除をし、家の中を常に清潔に。掃除機をかけた後はしばらく窓を開けておく。
3.料理の際やお湯を沸かすときは、必ず換気扇を回す。
4.入浴後は浴槽にフタをするかお湯を抜き、壁や床の汚れは水をかけておく。
5.暖房器具を使った後は、壁や窓の結露をよく拭き取る。