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スタッフブログと暮らしのコラム

2007.03.16

天井の水拭きは汚れをこびりつかせ、広げてしまう恐れ

換気・はたきがけをこまめに

天井はふだんのお掃除でも見落としやすい場所ですが、ホコリ、クモの巣、タバコの煙などによって、非常に汚れやすい箇所です。

和室の天井

以前は天井が汚れたときはあく(灰汁)洗いをしました。これは水分を多量に使っても、昔の厚みのある挽板だからこそできたことでした。最近では化粧合板などによる目透かし天井が多く用いられています。天井用の化粧合板は耐水性のものでないことが多いため水拭きができません。汚さないようにふだんから気を付けましょう。

ふだんのお手入れ

ほうきの先に柔らかい布をかぶせるか、羽根のはたきを使って時々ホコリを払い落とします。

水拭きは汚れをこびりつかせ、広げてしまう恐れがありますので避けます。

室内の空気がこもると、天井に汚れが付着しやすくなります。室内の換気・通風に注意してください。

洋室の天井

ふだんのお手入れ

台所は、はたきをかけるとかえって油汚れを広げてしまいます。炊事をするときは換気をよくし、水蒸気や煙がこもらないようにします。(その他は上記の”和室の天井”参照)

汚れがひどい時には

ホコリ、タバコのヤニ・油煙などで汚れたり、シミになったりした場合は天井を塗り替えてしまうのが効果的です。塗り天井のみならず、天井紙の貼ってあるもの、板張りの天井も下地処理をていねいにすれば、塗装することができます。

【塗装の仕方】

1.すべての壁と床を新聞紙とマスキングテープでおおいます。
2.ひび割れやキズには充填材を埋めます。油汚れなどがついている台所の天井は拭き掃除用洗剤を使って汚れを落としておきます。
3.板張りの場合はサンドペーパー(120番程度)で表面を荒らしておきます。紙・クロス張りの場合はきれいにはがして、サンドペーパーで表面を整えます。
4.塗りにくい場所は、すじかいバケ(細部専用のハケ)で塗っておき、つなぎ棒をつけたローラーバケで全体を塗ります。湿気の多い場所にはカビ止め剤の入っている塗料を使います。

困った!こんなときには

・シミができた

シミは原因を確かめないと、いくらシミを取ってもまた浮き出てきます。天井のシミは雨漏りの疑いがありますが、雨漏り原因はそのほとんどが瓦の痛みなど屋根にあります。屋根の修理は危険を伴いますので、むやみに屋根や天井裏に上らずに、専門業者に相談してください。

・塗料、仕上材がはげた

目立つようなら塗り替えるのがよいでしょう。(塗装の方法は”汚れがひどい時には”参照)


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